3月のこの時期というのは、毎年の習いとして柳ヶ瀬での朗読を除いて本番に関わったりすることはしないようにしているのですが、これだけは別です。というか、そうすべきものだと思いました。
私自身何もしていなくても、日々いろいろなことが起こりすぎる。落ち着いて何か1つのことを見つめる時間を与えてくれない。そうこうするうちに怒濤のように届くニュース、悲喜こもごもに生まれ失われる命、財産、社会。そこからある種、バリアを張って避けていた季節を横においてでも「ガザ・モノローグ」はやるべきだと感じたのです。
第2回の 「あゆち芸術祭」 の1プログラムとして、前回の七ツ寺に引き続き中田裕子さんとご一緒しました。大変心強かったです。
芸術祭自体はこんな感じのスケジュールでした。
3月14日(金)
19:00 双身機関 能楽「翁」
20:00 オープニングパーティー
3月15日(土)
15:00 獅子見琵琶 紙芝居「安珍清姫物語ほか」
16:30 フリーカフェタイム
19:00 Ryutarrow 弾き語り×寂光根隅的父 舞踏 セッション
16日(日)
11:00 加藤真紀子 一人芝居「ひきこもりのキミへ」
12:30 フリーカフェタイム
15:00 七ツ寺企画 リーディング「ガザモノローグ2023」
その中で。以下の4本を読みました。
ヒバ・ダーウードの証言(中田)
我が書斎へ(ニシムラ)
戦争は終わるだろう(ニシムラ)
物語はまだ終わっていない(中田)
ご来場の皆様、この機会を与えてくださった寂光根隅叔父さんはじめスタッフの皆様、誠にありがとうございました。
できることなら終わってほしい。これらを読む必要のない世界であってほしい。しかし、「ノー・アザー・ランド」のメガホンをとったパレスチナ人の共同監督が拉致され、消息不明になっている等のニュースを聞くと、まだまだ現在進行形であらざるを得ないようです。大変残念で、悲しく苦しいことですが。
アカデミー賞受賞のパレスチナ人監督、消息不明 イスラエル人入植者に襲撃される
https://www.cinematoday.jp/news/N0148073
これからもひとりの読み手として、遠い街並にたゆたう感情を伝え続けたいと思います。どこかで聴いていただければ幸いです。