2021年が終わります。前回の本「活動日報」から1年以上経ってしまいました
ので唐突な感じはありますが、TwitterとFacebookは更新を続けておりますので、そちらをご覧いただければ幸いです。一部、そちらで残して置いた記録を転載しておきます。
何もしなかったわけではない。だけど何もできなかった、
という感触にとらわれているここ数日です。
中止と配信のみが続きながらも、岐阜・柳ヶ瀬と刈谷での朗読は今年も続けることはできました。柳ヶ瀬は139回、1年を迎えた刈谷も2回の中止はありましたが10回を重ねることができました。久しぶりにとよたミュージックケアの会の皆様とも3年ぶりにご一緒することができました。
そして何より、こんな状況の中ですが(特非)日本朗読文化協会の「朗読指導者養成講座」にも加えていただき、来年夏、8月まで東京で学ぶことのできる機会を得ました。
やっているじゃないか、頑張っているじゃないかと声をかけて下さる方もみえました。それにも関わらず上のように感じるのは、どこか「流された」感じがするのです。誰かに、何かに、どこかに。種類は様々ありましょうが、そう自分が感じたことを大切にしたい。幸い、原因は分かっているので。
隣の芝生を青いとうらやんだり僻んだり
ひるがえって自分は何もできないと落ち込んだり
そんなことに時間と体力を使うより
ひたすら自分の足下を見つめ、掘り下げることに専心したい
そんなことを思っていた年末に、背中を押される2つの言葉に出会いました。
まず、今年「東京の生活史」を上梓された立命館大学の岸政彦先生が紹介されていた、「沖縄学の父」伊波普猷(いは・ふゆう)の言葉です。
「汝の立つところを深く掘れ 其処(そこ)には泉あり」
そしてつい昨夜、元・ヤクルトスワローズの投手で現在はブラジル料理店を経営する片山文男さんが、高校球児であった時に監督にいわれた言葉、
「基本をまずしっかりすること。一瞬のチャンスが絶対に来る。努力をしていれば不思議なことが起きるんですよ。野球があったからこそそれを覚えたんです」
https://full-count.jp/2021/11/30/post1156926/
2つを繰り返し心に刻みつけつつ、年を越そうと思います。
皆様、よいお年をお迎えください。
−2021年の記録−
・『朗読濃尾』(於・岐阜柳ヶ瀬「いしぐれ珈琲」)
その132 1/30 配信のみ
2/27 中止
その133 3/27
4/24 中止
5/29 中止
その134 6/26
その135 7/31
8/28 中止
9/25 中止
その136 10/9
その137 11/13
をの138 12/11
・『ディマ−ジュの庭』(於・刈谷市広小路「ギャルリ・ディマージュ」)
その4 1/29
その5 2/20
その6 3/20
その7 4/17
その8 5/15
その9 6/19
その10 7/24with水野修平氏(pf)
その11 8/14
その12 10/16
その13 11/20
※9月、12月は中止
・とよたミュージックケアの会「おしゃべりコンサート」12月18日
(とよた市民活動センターホール)
新年以来、Twitterは別にしてしばらく長い文章を書いていませんでした。理由はいくつかあるのですが、そこまでのことと、明日のことを書きたいと思います。
昨年11月の「青空文庫朗読コンテスト」が終わった後、札幌に行って、明日に備えて稽古をはじめるまで、この活動日報やFacebookにも残しましたが、「書いてあるものを読めばいい」と思っていましたし、実際そうしていました。しかしこれは、ある種の逃避だった。逃げていたなと気付きました。
読むことばに、予断や力みを持つことなく向き合うことはとても大切だと思います。しかしそれは、書かれた世界のことを余すことなく自分の身体と意識の中に落とし込んで、まがりなりにもそのすべてを隈なく見通すことができる、とある納得を得た上でこそ可能になるのです。このあたりが、より正確性と瞬発力と、時にはひらめきを必要とされる、一般のリーディングやアナウンスメントと朗読が異なるなのかもしれません。
そういうことを考えながら、この3週間くらいは1本の短い原稿に向き合っていました。それが明日の「第9回 朗読コンクール」(主催:日本朗読文化協会)の準備でした。明日の今頃には新幹線で東京に着いている頃だと思います。もし、今からでも聴きに来ていただけるという方、いらっしゃいましたらお知らせください。チケット、まだご用意できると思いますので。
残念ながらという方は、こちらを。先週の柳ヶ瀬で収録した、山本周五郎「赤ひげ診療譚(たん)」の冒頭作、「狂女の話」です。編集面でもすこし工夫をしつつ、YouTubeにアップしました。この後、朝9時ごろには全編を見られるようになるはずです。どうぞよろしくお願いいたします。次の柳ヶ瀬は、2月29日(土)です。
昨年2月に通算100回、今はどんどん取り壊し工事が続く旧・高島屋南商店街で109回までやって、今の日ノ出町の「いしぐれ珈琲」新店舗に移り……と、わりとめまぐるしいカウントを刻んでいましたが、もう1つ大きなものがあることを忘れていました。
「三十代の潜水生活」の名前で柳ヶ瀬でスタートしたのが2009年8月22日。それから114回の開催を刻んで、次回で満10年を迎えることとなりました。33歳の末から43歳の末まで、と言葉にしてみれば簡単なものですが、そんなに経ってしまったんですね。謙遜でも何でもなく、大して読むのが上手いわけでもないので、とにかくどんな形でもいいから続けようなんとしても、とは思ってきました。その意味では、少しは目標を達成できたのかもな、とも感じています。当時の写真はこんな感じです。
迷ったら基礎に、惑ったら最初に戻るということは昔から決めていたことです。今回の節目も、「俊読」終了後少し迷った時期がありましたし、その姿勢を踏襲して、2010年11月に読みました山本周五郎「町奉行日記」から「金五十両」(きんごじゅうりょう)という作品を再び取り上げたいと思います。
その時の冒頭「その1」から「その4」を改めてご紹介します。当時は動画を編集する技能も皆無に近かったので、iPhone3GS(!)に撮った動画を適当に分割してアップロードしていました。以下のURLです。
☆その1☆
☆その2☆
☆その3☆
☆その4☆
現在よりも心なしか、声が細いような気がします。これが約9年を経てどのように変わっているのか、あるいは変わっていないのか、比較しながらお楽しみいただけると有り難いです。今度は全編を1本の動画でアップロードいたしますので、遠方でお越しいただけない方も、是非楽しみにお待ちいただければと思います。よろしくお願いいたします。
開催情報はトップページをご覧くださいませ!!
先日、SNSの方では報告をさせていただいたのですが、「朗読濃尾(ノーヴィ)」の会場としてもおなじみの「いしぐれ珈琲」は今月(2019年2月)中旬を目途に、これまでの高島屋南地区を離れ、同じ柳ヶ瀬商店街の中の「日の出町」の一角に移転いたします。その引っ越し作業を手伝ってきまして、写真は焙煎機を運ぶリフトの後ろからの1枚です。
その中で再開初回を2月23日(土)午後6時半からは開催しますが、それ以降の2019年の予定も先にお知らせしておきます。
その110 2月23日(土曜日)
その111 3月30日(土曜日)
その112 4月27日(土曜日)
その113 5月18日(土曜日)※★
その114 6月29日(土曜日)
その115 7月27日(土曜日)
その116 8月31日(土曜日)
その117 9月28日(土曜日)
その118 10月26日(土曜日)
その119 11月23日(土曜日)
その120 12月21日(土曜日)※
基本的には「毎月最終土曜日」で進めていきたいと考えています。ただし※印のところについては変則な日程となりますので、何卒お間違えのないようお願いいたします。また、変更がある場合は当ブログとSNS(Twitter @afrowagen )でお知らせするつもりです。
……じゃあ、あと★のところは、と申しますと、これは近日中にお知らせいたします。まさかそんな展開になるとは思わなかった、というお話です。ご期待ください!