ただ、対象だけを(追記済)

ざわつく感情がある。いらつく言葉がある。あからさまな表情がある。そういう時の自分が何をできていないのかといえば、対象を見つめること、くみ取ることだということに気がついたのは、決して昔のことではないように思います。私の場合、それも朗読の最中でした。

少しでも集中を欠けば、それはもう分かりやすい。途端に読めなくなります。予想もしないところでトチります、詰まります。信じがたい状況のまま、持ち時間は終わりに近づきます。幸い、そこまでの惨事に至ったことはありませんが、それと紙一重という瞬間、ヒヤリハットは数知れず、です。

今年もそんな瞬間を永遠のもののように感じる場に立つため、大阪に向かっています。「第11回 青空文庫朗読コンテスト」への出場に備えて、です。昨年と全く同じルーティーンをこなして、明日の本番に備えようと思います。

その出だし、新幹線に乗る前に観てきた、キクマサプロジェクトの「ダダダン寺田屋ァ!!」。昨年は終わった後に報告に行った盟友にして名優・中村宙矢に「獲ろうと思うな。誰かにくれてやる位の気持ちでいろ」と言われ、ああこれも、何を対象にするか、ということなのだなと。

キクプロ、まだまだ良くなりますよ。ぜひ若い役者の皆さん、中村に食らいついていってほしいと思います。何かすれば、それなりのものを返してくれる、いい役者です。演技も、ハートも。

私はただ、対象だけを。ただ書かれてあることだけを読みに行ってきます。また現地から報告します。写真はありませんがその時追加で。

《追記》写真追加しました。望んだ結果ではありませんでしたが、エントリを改めて書きたいと思います。

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