43歳。

10年前かあ、……何してたかなあ、と画像を漁っていました。上の画像は、2008年6月に行った朗読ライブ「三十代の潜水生活」その2のロゴ。この時のゲストは、もう今では名古屋の演劇シーンでは押しも押されもせぬ存在になられた、「空宙空地」のおぐりまさこ嬢でした。なんかいろいろ読んだ気がします。著作権の問題とか、実はほとんど気にしていなかった気がします。ああ、若いって恐ろしい。まあ、すでにこの時点で大して若くなかったのですが。この写真のように…。

43歳になりました。SNS全盛の時代、特に誕生日ともなりますと、すっかりご無沙汰している皆さまからも毎年、山のようにお祝いされるのが非常に面はゆい思いをするのですが、今年はそれらに対するお返事、もう決まっているのです。

「ありがとうございます。でも言葉だけじゃなく、アクションをください!10月の『朗読会拓使』、是非お越しください!。聴きに来るというお祝いをください!」

はい、わがままです。分かっています。誕生日くらいしかこんなこと言えないので言ってみました。ひとりの俳優が、俳優以外のもろもろもちっとも諦めることができないまま、こんな所まできてしまいました。でもやっと、ようやっと、「読む」という行為、表現することに対して、しっくりくる感触がやってきたような気がするのです。思い違いかもしれません。悪あがきかもしれません。でももう、これ以上逃したくのです。たとえそういうものであっても。

読むこと、奏でること。そして旅をすること。これらをひとつに包みこんで、これから歩いて行こうというのが「朗読会拓使」です。会って、拓く。限りある人生を無駄遣いしたくないのです。淀みない生命を生きたいのです。あれ、さだまさし御大みたいだな。まあいいや。とにかく、そういうことです。

ここまでわがままを許してくれた父母、京都の弟夫婦、職場の皆さま、そして名古屋はじめ各地方の演劇関係の皆さま、全国にちらばる朗読仲間の皆さまに深い感謝を。愛してます。そしてこの1年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。

9月末は札幌、10月7日はちくさ正文館の上、喫茶モノコトでお待ち申し上げております。

2018年9月24日 ニシムラタツヤ拝

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