20_ーところ変われば、読み、変わるー朗読会拓使3

昨年の今ごろのことを思い出します。
さまざまに嬉しいことも腹の立つことも多かった中でも、あの時にはまったく予想もしていなかったことが、私の身の回りの過半を占めることになりました。新型コロナウイルス感染症の世界的な流行は、これから何年にわたって、私たちの生活を大きく変える見込みが日々増してきています。在宅での仕事が普通になり、週末の飲み会もパソコンの画面を通じておこなわれることが普通になった、そんな数ヶ月でぼんやりと感じていたことがあります。
それは、「生」であること。「リアル」であること。言葉にすれば簡単であっても、それらが意味するところを私は、私たちは深く考えることなく長い時間を過ごしてしまったのではないか、ということです。これまでにやりとりしてきた、言葉が運ぶのは情報だけではなく、そこに何重にも、何百重にも発する人の思考や感情がまとわりついた塊のようなものです。そして、その塊をつかむ糸口、「生」の糸口は、ひとの呼吸にあったのだ、と交流が制限された時間に気付かされた気がします。

その上で、今年も似たようなことを申し上げます。
問題は、私のこえで、私のことばで、私の名前でで、そして私の呼吸でかたること。この星のどこかを漂いつつ、風景と身体に根ざした表現に向き合うこと。目移りしながらも、誰かや、何かのこえやことばに私を奪われないこと。
さまざまな土地で、さまざまな人と、さまざまな音と息と声を合わせる。そして、いつか誰かが発したかもしれない、声や呼吸や旋律を伝えたい。届けたいと思います。その積み重ねが、いつか私自身の声やことばも、どこかの誰かによって伝えられるものになるかもしれない。なれたらいいな、と思いつつ。

自らを「開」き、誰かと、なにかと「会」う。朗読「会」拓使、今年もはじまりです。

2020年春 ニシムラ タツヤ拝

愛知県一宮市出身。高校の放送部で朗読を始める。南山大学入学後、劇団の旗揚げに参加してしばらくのブランクの後、2004年、29歳でひとり朗読「二十代の潜水生活」スタート。2009年夏、岐阜市文化センターでのイべント出演が縁となり、柳ヶ瀬・いしぐれ珈琲での「三十代の潜水生活」が始まる。現在まで岐阜・名古屋での開催は110回を超え、「朗読濃尾」(ノーヴィ)として継続中。また、大阪で開催された「文部科学省後援 ⻘空文庫朗読コンテスト」(主催・一般社団法人日本朗読検定協会)にて2015年10月の第7回以降、審査員特別賞、第2位にあたる銀賞を通算3回受賞。本年5月には札幌市で開催された現代日本を代表する詩人、谷川俊太郎氏のトリビュートイベント「俊読(しゅんどく)」にも招聘されるなど、ますます活動の範囲を広げている。

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《詠み人・名古屋・神戸》

峯 素子 Mine Motoko

みね もとこ=和歌山市生まれ。栃木県宇都宮市育ち。大学進学で関西へ移り住んだのを機に演劇活動を開始する。1996年、後藤ひろひと氏(現・Piper)が座長を務めていた劇団「遊気舎」(現座長は久保田浩氏)に入団。以来現在まで劇団の中心的存在として多くの公演で活躍する他、iaku、清流劇場など関西の各劇団への客演や甲斐祐子氏主催の「本読みの時間」など、朗読企画への参加も精力的に行う。また、俳優としての活動の一方で、俳優が噺家として落語を語る「焼酎亭一門」に「焼酎亭紅茶」の高座名で参加し、関西の劇場、ライブハウス、カフェでの興行はもとより、老人保健施設や各地の夏祭り、また東京への出張公演にも加わる。一門内ではフルート奏者としてお囃子の一翼を担うなど、マルチな才能を発揮している。ニシムラとは2005(平成17)年に大阪南港の特設劇場で開催された「第3回大阪現代演劇祭」のリーディング企画で共演して以来で、直接の共演は今回が初めてとなる。

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《奏で人・名古屋》

天野 初菜(Pf)Amano Hatsuna ※9月12日のみ※

あまの はつな=愛知県立明和高等学校音楽科を経て、愛知県立芸術大学音楽学部器楽科ピアノコースを卒業、同大学大学院音楽研究科博士前期課程鍵盤楽器領域修了。大学在学中、学内選抜によるソロ&デュオフレッシュコンサート、新進演奏家コンサートに出演。 ピティナピアノコンペティションE級、F級にて全国大会入選。第23回愛知ピアノコンクール金賞。第7回ロシアンピアノスクールin東京受講。第12回日本演奏家コンクール全国大会入賞。オーデション合格者による奏心会フレッシュコンサートvol.3出演。第24回日本クラシック音楽コンクール大学女子の部第5位。第2回刈谷国際音楽コンクール奨励賞。2015年ドイツ Internationale Klavierakademie Murrhardtにてディプロム取得。これまでに沓名美智留、清水敦子、清水皇樹、西川秀人、鈴木謙一郎、エフゲニー・ザラフィアンツの各氏に師事。

アジ(per) Aji ※9月13日のみ※

あじ=本名:中尾良雄。1973 年山口県生まれ。山口、福岡でいくつかのロックバンド を結成し Vo.G を担当。1999 年に⻄アフリカ伝統打楽器ジェンべと出会い、G&Per ユニット「Tommy&Aji」を結成、以後2012年の活動休止まで13 年間全国各地で精力 的に活動する。同ユニットの他にも様々なバンドのパーカッションとして活動し、福岡の団体,劇団 AFRICA に立ち上げから 2013 年まで参加する。

2005年、2011年とギニア、マリへ渡り⻄アフリカの伝統音楽を学び、各地でワーク ショップを行い、ジェンベ、ドゥンドゥンを中心とした⻄アフリカ音楽のアンサン ブルの魅力を広めつつも様々なアーティ ストと共演し、ジャンルに囚われない音楽 活動を行う。

★ブログ  AJIの開き アフリカの太鼓を叩くAJI の日々録

↑昨年福岡で共演したアジさんに、名古屋においでいただきます!(ニシムラ)↑

《奏で人・神戸》

平林 之英 Hirabayashi Yukihide

ひらばやし ゆきひで=1970年8月13日生まれ。神奈川県横浜市出身。神戸大学自由劇場で演劇を始め、1993年に劇団☆世界一団(現sunday)の旗揚げに参加。役者の他にサックスプレイヤー、ウクレレ奏者、タップダンサー、 紙芝居作家など様々な顔を持つエンターティナー。焼酎亭落語会でお囃子演奏をしたり「平林之英♪音楽の旅」ライブを開催している。

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【神戸公演】(2日間3公演)

2020年9月5日(土)午後6時  
2020年9月6日(日)午後0時 / 午後3時←ライブ配信あり
※開場は開演の30分前となります

題目 村上春樹「かえるくん、東京をすくう」
(新潮文庫刊「神の子どもたちはみな踊る」所収)

会場 のらまる食堂
(神戸市中央区元町通5丁目8−12・☎090−1240−0442)

※一般前売:2,000円      高校生以下:1,000円※
【1ドリンク別途・当日500 円増し】

※チケット発売※ 2020年8月8日(土)

こちらから→   https://ws.formzu.net/fgen/S37382354/

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【名古屋公演】(2日間4公演)

2020年9月12日(土)午後6時※天野
2020年9月13日(日)午後2時 /午後6時※アジ
※開場は開演の20分前となります。太字はライブ配信回となります※

公演回数を都合により1回削減しました。ご承知おきください(2020.7.31)※

題目 村上春樹「かえるくん、東京をすくう」
(新潮文庫刊「神の子どもたちはみな踊る」所収)

会場 shop school cafe モノコト
(名古屋市中区大須3丁目28−1・☎052—204−0206)

一般前売:2,000円      高校生以下:1,000円※
【1ドリンク別途・当日500 円増し】

※チケット発売※ 2020年8月8日(土)

こちらから→   https://ws.formzu.net/fgen/S37382354/

両公演とも、ご予約の人員を制限する等の新型コロナウイルス感染症対策を施した上で実施するとともに、「ツイキャス」による有料配信を行います。

視聴チケット:1,000円(お一人様/ツイキャス会員登録が必要です)

配信チケットのお求めは⬇️のリンクからどうぞ!

 【神戸公演】9/6 15:00 の回(with 平林之英さん)

https://ssl.twitcasting.tv/afrowagen/shopcart/16570

【名古屋公演】9/12 18:00 の回(with 天野初菜さん)

https://ssl.twitcasting.tv/afrowagen/shopcart/16573

【名古屋公演】9/13 18:00 の回(with アジさん)

https://ssl.twitcasting.tv/afrowagen/shopcart/16580

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